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シドニー・パウエル: まともな人は自分の発言を事実とは思わない

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シドニー・パウエル: まともな人は自分の発言を事実とは思わない

シドニー・パウエルは、偽証で起訴されていたトランプ政権の元国防アドバイザーでQAnon陰謀論のヒーローのマイケル・フリンの弁護士として極右界隈で注目を集め、2020年大統領選挙にはFox NewsやNewsmaxといった極右ケーブル局に出演して選挙に不正があったという根拠のない主張を繰り返し、トランプに注目されてトランプ選挙部の弁護士にも一時、なりました。

彼女はトランプ選挙部から解雇された後も、10年前に死亡したベネズエラの独裁者、ウゴ・チャベスがCIAと開発したテクノロジーを選挙システム会社、ドミニオンやスマートマテックが使用し、不正にバイデンを勝たせたという主張を続け、「選挙防衛ファンド」のために支持者から寄付金を集めます。

また、自称軍情報部隊の元インテリジェンスアナリスト通称Spyder(実際は軍では車両整備士だった)などの「証言」や無茶苦茶な「統計的証拠」を根拠に選挙結果をくつがえそうと複数の州で訴訟を起こし、全て敗訴しました。



その後、パウエルは選挙システム会社ドミニオンに名誉棄損の訴訟を起こされ、損害賠償として13億ドルを請求されています。

パウエルはドミニオンからの訴訟から逃げたり(訴状を受け取らないように居留守をしたり州境を超えて逃亡したため、ドミニオンが探偵を雇って彼女の居場所を突き止めました)していましたが、それもむなしく裁判になったため何とか損害賠償を払わなくてもよいように裁判所に訴えを棄却することを求めています。

この度、パウエルが裁判所に棄却を求めるための申し立てをしました。この文書の中で、選挙に不正があったという様々な主張は「彼女が支持していた政治家のため」になされた政治的なものであり「まともな人はこれが事実だとは考えない」と主張しました。

シドニー・パウエルの申し立てによると、「民主党は票を盗もうとしていた」「コンピュータシステムを使って票を奪った」などの彼女の主張は政治集会という「きわめて党派的で政治的な場でなされたものであり」「まともな人ならこれが『攻撃的で、事実にそぐわない』」と理解しているため、名誉棄損には当たらないというものです。

 

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