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ジョージア州地方検事、トランプ捜査に組織犯罪処罰法専門家を加える

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ジョージア州地方検事、トランプ捜査に組織犯罪処罰法専門家を加える

自分が負けた選挙結果を覆そうとトランプは選挙に負けてから陰謀論の拡散や数々の敗北した訴訟、そして州議員らに圧力をかけ、最終的にそれが1月6日の議事堂襲撃につながりました。

トランプが対象にしたのは自分が僅差で敗北した接戦州でしたが、その中でも特に長年の共和党の地盤で最も接戦だったジョージア州に執着し、州知事や州務長官に公に圧力をかけていたほか、内々にも電話をかけ、自分が勝つのに十分な票を「発見しろ」「再集計の結果、トランプ票があったと言え」などと選挙結果を不正に発表するように圧力をかけていました。

この会話はジョージア州務長官側によって録音され、ワシントン・ポストが報道しました。会話の詳しい内容はこの記事で書きました。



ジョージア州法では不正な選挙結果を公表することは不正選挙にあたり、違法です。また、この犯罪を犯すように他者に働きかけることも違法です。トランプがジョージア州の選挙法を破った疑いで、トランプが特に「不正があった」という嘘の対象にしている、ジョージア州で最も黒人有権者が多いアトランタを管轄とするジョージア州フルトン郡地方検事、ファニー・ウィリスがトランプへの刑事捜査を行っています。

フルトン郡地方検事がトランプ捜査を行っている理由は、トランプがジョージア州務長官やジョージア州司法長官などに圧力をかけ、さらにはアトランタ管轄のジョージア州北区連邦検事にも不正があったと発表するように圧力をかけてそれを拒否した検事を辞任に追い込んだため、独立した立場で管轄のあるのはフルトン郡地方検事のみだからとのことです。

ウィリスは全国ニュースにもなった、アトランタの複数の学校での教師たちが組織的に生徒の統一テストの試験結果を水増しする大規模な試験不正の起訴を担当した検事で、長年地方検事捕として勤めました。

彼女は、水曜日にジョージア州の組織犯罪処罰法専門家、ジョン・フロイドを特別検事捕として捜査チームに加えました。組織犯罪処罰法は、マフィアなどの犯罪組織に使われることが多い法律ですが、ジョージア州法の組織犯罪処罰法はより適用範囲が広く、上記の組織的な試験不正にも適用されました。

フロイドはジョージア州の組織犯罪処罰法の専門家として試験不正の件でもフルトン郡地方検事事務所を補佐し、有罪判決を勝ち取りました。

 


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