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陰謀論弁護士の訴訟-続

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陰謀論弁護士の訴訟-続

陰謀論をできるだけ詰め込んだ意味不明な空想文を「訴訟」として裁判所に提出し、無茶苦茶な議論や基本的な文法・スペルミス、ミシガンとミネソタを取り違えたり、小数点を間違えたり、果てには原告になることを同意していない人の名前を勝手に原告に使うなど、(一部の陰謀論者以外から)完全にジョークのネタになっている陰謀論弁護士、シドニー・パウエルとリン・ウッドに訴えられたジョージア州が原告の訴えを棄却するように裁判所に求めました

ジョージア州北区連邦裁判所に州が提出したこの動議はこの件を担当したジョージア州司法次官のいらいらと皮肉と、陰謀論弁護士が提出した「専門家」の意味不明な主張の分析を州から依頼された証人の呆れた様子がわかるものでした。



序文:「原告は11月の総選挙の結果に納得がいかない選挙人の集団です。彼らは根拠のなく「票が詰め込まれた」とか「アルゴリズム」によって票がトランプからバイデンに替えられた、イランから中国まで様々な外国政府が介入したと主張しました…彼らの主張がもし事実なら大事ですが、そうではありません。原告が名前を付けた空想上の海の怪物クラーケンと同じく、彼らの不正の主張は現実世界ではなく、空想の世界に存在するものです」

被告(州)側の主張は大きく三つです

  • 既に選挙結果の認証は終わっている
  • そもそも州の選挙に関するものなので連邦裁判所ではなく州裁判所の管轄
  • 原告の主張「不正があったというもの」には全く根拠がない。

 

ジョージア州の主張は、陰謀論弁護士の主張はそもそも連邦裁判所で争う問題ではないし、選挙の認証はもう終わっているし、彼らと彼らの証人の主張は意味不明だというものです。

「Ramsland氏はビジネスマンで、2020年の選挙について証言を提供できる立場ではありません…彼は、単に他の誰かの言っていることを繰り返しているだけのようです」

 

「仮にRamsland氏に証言を提供する経歴があったとして(確実にありませんが)彼(とその他)の証言は法廷では認められるべきではありません。なぜなら、彼らはどこからデータを入手したのか、分析の根拠が何なのか開示しないからです」

別の陰謀論証人で自称選挙分析の専門家で「ミサイルの電子データを分析したこともある」と主張する正体不明の自称「Spyder」については「身元が明らかでなく、『Spyder』と呼称される人の経歴を確かめるのは不可能ですし、彼の主張は推測以上のものではありません」

 

これら陰謀論証人の選挙結果の分析の検証を州から依頼されたスタンフォード大学政治学教授は「 私の25年間の選挙分析の中で一度も聞いたことがないものです…第一に票の分析に関する主張は意味のないもので無視されるべきです。第二に、彼の主張は根本的に間違っており、意味を成しません」と証言しました。


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