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ハンター・バイデンへの捜査

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ハンター・バイデンへの捜査

ジョー・バイデン次期大統領の息子、ハンター・バイデンがデラウェア州連邦検事に捜査されていることを明らかにしました。

この捜査の前に、ハンター・バイデンというのは誰なんでしょうか?この記事で書いたように、ジョー・バイデンは事故で喪った最初の妻、ニーリアとの間に三人の子どもがいました。長男ボー、次男ハンター、長女ネイオーミです。長女は乳児の時に妻と共に交通事故で喪い、長男のボーも2015年の脳腫瘍で亡くなりました。

再婚した妻、ジルとの間に娘もいます。

さて、長男のボーは父親と同じく政治の道に入り、若くて弁舌がうまいデラウェア州司法長官として次期副大統領のカマラ・ハリスがカリフォルニア州司法長官だったときに同じケースで協力したこともあったようです。彼は民主党政界の次世代のスターと目されていましたががんとの闘病の後に亡くなりました。



次男のハンターは父や兄とは異なり、イエール・ロースクールを卒業した後に金融会社でキャリアを始めました。そのあとにロビイストになったり、叔父と会社を設立したり、会社の役員になったり、コンサルティング会社を設立したりと主に金融関係の仕事をしていました。

ジョー・バイデンもハンターも利害対立を避けるためにハンターのビジネスについてはお互いに話さなかったようです。バイデンはこの間もずっと上院議員や副大統領など政界にいました。

さて、バイデン家はアルコール依存症が多く、バイデンの父親も弟もそうでした。ジョー・バイデンは慎重にアルコールを避けてそうはなりませんでしたが、ハンターはアルコール中毒になったり、たばこ常習者で、コカインの使用で軍から除隊されています。妻と離婚して20歳年下のモデル(30歳)と結婚したりとハリウッドの問題俳優のような私生活でした。

さて、今年の大統領選挙でジョー・バイデンが民主党指名候補になった後で、トランプの弁護士で、現在選挙結果を無謀にも覆そうと様々な変なことをしているルドルフ・ジュリアーニがニューヨーク・ポストというタブロイド紙を通して「ハンターとウクライナの関係が怪しい」などいろいろ言っており、選挙への影響も考えられていました。

今回の捜査は、ニューヨーク・ポストというタブロイド紙に掲載されたものとは別です。



さて、ハンター・バイデンが数日前にデラウェア州の連邦検事から、彼が税金に関する捜査を受けていると連絡を受けました。デラウェア州連邦検事はこれからハンター・バイデンらを証人喚問して捜査を進めるようです。ニューヨーク・タイムズが関係者から得た情報によると、この捜査は2018年に始まっていたそうです。

ではなぜ選挙中にはこれが知らされなかったかというと、司法省では選挙に影響を与える可能性のある捜査は、選挙中には一切情報を出さないというルールがあるからです。2016年にクリントンのemailに関する捜査が公開されたことを覚えている人もいるでしょうが、あれはこのルールに反したもので、当時のコーミイFBI長官はこれで批判を受けました。トランプ選挙部に対する捜査については何も口外されなかったのはそういうことです。

この税金に関する捜査はハンター・バイデンとその関係者に関するものであるそうですが、ジョー・バイデンなどその他バイデン家のメンバーは捜査対象ではないと関係者はニューヨーク・タイムズに話しました。捜査開始当初は資金洗浄も視野に入っていたようですが、捜査を進めるには証拠が十分になかったため、税金に関するものに絞られました。

バイデンはまだ司法長官候補を発表しておらず、トランプ政権で司法省の独立性が揺らいでいる今、これはバイデン政権にとっては良いニュースではありません。

 


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