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バイデンの大統領就任式

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バイデンの大統領就任式

1973年に上院議員に就任してから、48年後、ジョー・バイデンは大統領に就任しました。彼は1972年に選挙で選出された上院議員として、史上2番目に若い上院議員として選挙に勝利しましたが、それから約50年後、史上最も高齢の大統領に就任しました。上院議員選挙に勝利した時に傍らにいた妻、長男、娘はもういません。

バイデンの過去についてはこの記事で説明しました。上院議員に立候補した時は、このような状況下で、100年に一度のパンデミックと、2週間前に暴徒に選挙されたばかりの議会で、大統領に就任するとは夢にも考えていなかったでしょう。



11月3日の大統領選挙でバイデンが勝利した後も、トランプや彼の支持者が拡散した、「選挙で不正があった」という意味不明の陰謀論は、それを信じた支持者が議会を襲撃し、バリケードが築かれていたドアを破って警官に射殺された女性一人と、暴徒に消火器で頭部を強く打たれて死亡した警官一人を含む五人の死者を出しました。

それから、一週間後、トランプは議事堂への襲撃を扇動した罪で史上初めて二回弾劾された大統領になりました。上院裁判はこれから予定されます。就任式に再び襲撃がある可能性があったため、州兵25,000人動員し、周辺に柵を設置し、交通制限を行うなど、通常よりも厳重な警備体制のなかでバイデンは大統領に就任しました。

本来なら支持者であふれかえる就任式は、保安上の理由とコロナウイルスの予防のため、間隔をあけて収まる少数しか入れませんでした。また、平和的な権力の移行の象徴のために前大統領が出席し、後任者の宣誓に立ち会う伝統はトランプにより破られました。

このような異例尽くしでしたが、ジョー・バイデンは第46代アメリカ合衆国大統領に就任しました。

大統領は就任するときに宣誓を行います。バイデンは家族に代々伝わる、古いアイルランドの聖書で先生をしましたが、聖書を使う必要はありません。第6代大統領のジョン・クインシー・アダムズは法律書に手をおいて宣誓しましたし、セオドア・ルーズベルトは何も使いませんでした。

大統領就任宣誓は最高裁首席判事によって行われます。最高裁首席判事の後に、大統領に就任する人は決められた文を繰り返し、最後に最高裁首席判事に、「おめでとうございます。大統領」と言われます。

バイデンの宣誓はロバーツ最高裁首席判事が行いました。彼はオバマ、トランプ、そしてバイデンと三人の大統領の宣誓を行ってきました。

ロバーツの後に従い、バイデンはこう繰り返しました:「私、ジョセフ・ロビネット・バイデンJrは、大統領の義務を忠実にこなし、全力を尽くしてアメリカ合衆国憲法を守護すると厳粛に誓います。神の助けがあらんことを」


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